会長挨拶

2023年度 会長挨拶


2023年度国立大学共同利用・共同研究拠点協議会 会長
京都大学エネルギー理工学研究所長 森井 孝

 皆様、国立大学共同利用・共同研究拠点協議会のホームページをご高覧いただき、誠にありがとうございます。2023年度会長を務めるにあたり、ひと言ご挨拶申し上げます。

 本協議会がその母体とする「共同利用・共同研究拠点」は、国立大学の附置研究所や研究センターといった研究施設が我が国全体の学術研究の発展に貢献するために、研究者コミュニティの知を結集して大学の枠を超えて行ってきた全国共同利用や共同研究の活動をより効果的に推進する中心的な拠点の認定制度として、2008年7月に創設されました。その始動にあたり、各拠点がより高い次元で共同利用・共同研究を推進することができるよう、共同利用・共同研究拠点に認定された国立大学の附置研究所・センターによって本協議会が結成されました。

 その第3期目にあたる2023年4月現在、本協議会は78拠点(95機関)から構成され、それぞれの拠点は国内外の研究者との共同研究を効果的に推進する体制を整備し、日本の学術研究の基盤強化と新たな学術研究の発展に大きく貢献しております。また、個々の拠点がハブとなることで実現した世界最先端の共同研究の場を学生や若手研究者に幅広く提供することで、次世代を担う研究者の育成にも貢献しております。さらに、我が国の将来を担う中高生の皆さまを含め、共同利用・共同研究拠点の存在と意義を広く社会にお伝えすることを目的として、一般向けの短い動画「すぐわかアカデミア。」シリーズを2020年度よりホームページ上で公開しております。2023年4月の時点で70の動画を公開し、各拠点が担う学術分野の動向や世界最先端の研究成果を幅広く、また、極めてわかり易くご理解いただける機会を設けております。是非、本ホームページのリンクにてご覧いただけますと幸甚に存じます。

 また、共同利用・共同研究拠点事業においては、国内外の学術機関による国際共同研究を牽引するハブ機能を強化するために、国際共同利用・共同研究拠点が新たに創設され、2018年度に6拠点の国立大学附置研究所が認定されました。これら6拠点を含め、当該拠点事業の第3期においても、本協議会にご参加の78拠点(95機関)に関わる全ての皆様の活動が我が国の学術研究の発展と研究力強化に貢献できるよう、より一層努力いたします。

 今後とも、共同利用・共同研究拠点、および拠点協議会の活動への皆様の変わらぬご理解とご支援を賜りたく、ここにお願い申し上げます。

2023年4月1日

  • 日本学術会議
  • 文部科学省
  • 国立大学附置研究所・センター長会議
  • 大学共同利用機構法人
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