第82回 知の拠点セミナー

第82回 知の拠点セミナー
講演1 「東北大学金属材料研究所における産学官連携活動の紹介」 / 講演2 「携帯型乳がん検診装置の研究:性能評価とパイロット臨床試験」

日時 平成31年1月18日(金) 18時00分~20時00分(※17時30分から受付開始)
場所 東京大学地震研究所1号館2階セミナー室 ※6月から開催場所が変わりました
(東京都文京区弥生1-1-1:アクセスマップ)南北線東大前駅徒歩約5分
プログラム
18:00-19:00
講演1 「東北大学金属材料研究所における産学官連携活動の紹介」

正橋 直哉(東北大学金属材料研究所新素材共同研究開発センター 教授)
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19:00-20:00
講演2 「携帯型乳がん検診装置の研究:性能評価とパイロット臨床試験」

吉川 公麿(広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所 特任教授)
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講演1:「東北大学金属材料研究所における産学官連携活動の紹介」

正橋 直哉(東北大学金属材料研究所新素材共同研究開発センター 教授)

写真(講演者)

 国立大学は2004年4月に独立行政法人となり、大学の自主性・自律性を尊重すべく、中長期的な経営戦略に基づく自己責任による運営が任されることとなった。各大学は、研究水準、教育成果、産学連携等のデータに基づき、大学の強み・特色・社会的役割を整理し、独法化に伴う大学の構造改革の視点と方向性を考案した。東北大学金属材料研究所は、創設者の本多光太郎の残した「産業は学問の道場なり」という言葉に集約されるように、社会に役立つ研究を推進し、独法化に伴う社会貢献として、企業支援による産業競争力強化を通した豊かな国造りを提案している。本講演では本所が取り組む産学連携の取り組みを基に、大学における産学官連携活動の課題と将来像を紹介する。

 

講演2:「携帯型乳がん検診装置の研究:性能評価とパイロット臨床試験」

吉川 公麿(広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所 特任教授)

写真(講演者)

 CMOS半導体集積回路を用いた携帯型の乳がん検診装置を開発した。要素技術として、パルス幅170ps、周波数帯域7GHz、中心周波数6GHzの微弱ワイヤレス通信用インパルス電波送信器、サンプリングレート102.4ギガサンプル/秒受信器、16X16スイッチングマトリクス、4X4スロットアンテナアレイ、共焦点画像アルゴリズムを開発した。片手で持てる大きさ20cmx20cmx20cm、重量2kgのプロトタイプを開発し、広島大学病院でパイロット臨床試験を行い、100%の検出率を実証した。

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