第51回 知の拠点セミナー
「画像メディア処理技術に基づく医療分野における診断・治療支援の最前線」
日時 | : | 平成27年12月18日(金) 17時30分~ |
場所 | : | 京都大学東京オフィス (東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟27階: アクセスマップ) |
講演者 | : | 森健策 (名古屋大学 情報基盤センター 教授) |
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本講演では画像メディア処理技術に基づく医療分野における診断・治療支援技術の最前線について説明が行われた。
病院などで撮影されるCT画像、MRI画像などの画像メディアは、現在の医学分野では欠くことのできないものとなっている。このような画像を利用して診断・治療などを支援する場合、画像情報として記録されている患者個々の解剖構造をコンピュータが精密に認識理解し、それに基づき種々の診断治療支援情報を提示することが求められる。本講演では医用画像情報からの解剖構造自動認識、腫大リンパ節といった異常部位の自動認識、解剖学的名称の自動認識技術とそれを利用した手術ナビゲーションシステムについて紹介があり、また、これらの解剖構造認識結果をもとに生成された3Dプリンタによる患者個々の臓器モデル作成法とその臨床の場における利活用法について,実際の臓器モデルを回覧しながら説明がなされた.さらに、本分野の今後の展開について,「マイクロ解剖学」といった新しい概念も踏まえながら説明が行われた。