第22回 知の拠点セミナー

「感染症研究をアフリカで〜フィールドにおける医学研究の意義〜」

日時平成25年7月19日(金) 17時30分~
場所京都大学東京オフィス
(東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟27階: アクセスマップ
講演者嶋田 雅曉
長崎大学 熱帯医学研究所 アジア・アフリカ研究拠点施設 ケニア拠点  教授)

長崎大学熱帯医学研究所(熱研)のアフリカにおける感染症研究(特に熱帯感染症)の取り組みを紹介します。

2005年熱研は、ケニア中央医学研究所(KEMRI)内に研究施設(ケニア教育研究拠点)を構築しました。研究設備を整備し、研究職員と事務職員を長期派遣し、地方には小規模実験室と研究地域を開きました。フィールド(現場)での研究の基盤を築き、現在、国内外の研究組織との共同研究の場(プラットフォーム)を運営しています。そこでは、生きる人間の住む現実(現場)でなければできない研究、若手研究者や学生の現地教育を行い、その結果、現場に根付いた長期間の継続的な研究、教育、そして住民への還元が可能となり、学術的成果を上げると共に、教育研究機能の強化、国際貢献を行っています。

そもそも感染症とは何でしょう?感染症の世界の現状は?アフリカの現況は?何故アフリカで感染症の研究を行うのでしょうか?実社会と医学研究の間には何があるのでしょうか?フィールドにおける医学研究の難しさとは?アフリカの感染症研究の将来は? 私の発表をネタにいろいろな意見交換ができればうれしいと思っています。